コチニール染め

2024年04月11日

ヴォーグ学園東京校の今春からの草木染定期講座1回目は『コチニール染め』です

草木染めというと植物から色をいただくと思いますが、植物からだけではありません

貝や虫からも色をいただきます。その一つがこのコチニール染めです

とても鮮やかな赤紫の色です

コチニールカイガラムシ

コチニールカイガラムシはウチワサボテンに寄生しているカイガラムシの一種です。この虫の体内に赤い色素が存在しています

コチニールカイガラムシのオスには羽がありますが、メスにはないことから、メスは一生葉の上で生息しています

その葉にいるメスのカイガラムシを採取して乾燥させ染料とします

コチニールカイガラムシは中米のメキシコやペルーに生息しています

現在でもペルーを中心に生産されていて、日本も輸入しています

カイガラムシは他に、南ヨーロッパのケルメスカイガラムシ、アジアのラックカイガラムシがいます

染色として利用されるほか、食用として、清涼飲料水や酒、菓子類、ハムやソーセージ、蒲鉾などにも使われています

案外、身近な染料です(^^)/