ススキの穂染め
2024年10月22日
毎年10月の半ば頃、楽しみなのがススキの穂で染める、緑味のあるグレー色です
今年はいつまでも気温の高い日が続き、ススキの穂が出てこないのでとても心配していました
それでも10月半ばを過ぎて、いつもの採集場所である自宅近くの川辺に行ってみると、沢山の穂が風になびいていまいた
自然からの恵みですから本当に「ありがたい」と心から思いながら一本いっぽん摘みました
ススキの穂でも赤味のある穂を選びます。赤味のない穂でも勿論染まりますが、黄色系の色になります
私がいつもねらう色はグレーですから、赤味のある穂でなければなりません
染液の色は驚くほどの濃い赤味のある黒っぽい色です
しかし、染まる時には赤味は入らずグレーなのです。それがまたとっても面白いと思っています
今年はちょうどヴォーグ学園東京校の定期講座の日が、穂のベストコンディションに当たったので、生徒の皆さんとご一緒に染めることができました。毎年ご一緒したいと思いながら、タイミングが合わず、染めた糸をお見せするだけで終わっていましたので、とても嬉しいレッスンとなりました
朝早くに、主人に手伝ってもらい、袋いっぱいの穂を採ってきました。今回は糸の7倍の量で染めました